新築3階建てのエアコンを取り付け、高所作業費が相場の3倍
エアコンの取り付けなんて、ビックカメラなどの量販店で購入すればどこの業者も同じだと思っていた。
これまでは賃貸マンションでしかエアコン取り付けの機会がなかった。今回は新築3階建てへのエアコン取り付けとなるのだが、賃貸とは違い、壁に穴を開けなければいけなかったり、高所での作業が発生することがわかった。バルコニーのある部屋なら室外機がバルコニーに置けるので賃貸マンションと同じだが、北側のバルコニーのない部屋となると、室外機を外に置く必要があるため、脚立などを使っての高所での作業が必要となる。配管も延長する必要があり、見栄えの良い配管カバーも付けるとなると、これも延長する必要がある。
壁の穴あけも、ただ穴を開けてスリーブとの間にパテを埋めるだけなら簡単だ。ただ、これだと見た目が悪く、気密保持や雨水や虫の侵入などが不安になる。室外機も長く使っていると排水でベランダにシミやコケが発生する。せっかく新築に住むのだからお金をかけても見栄えが良く、気密性の高い、長く使っても劣化しにくい構造にしたいと思うようになった。しかも、新築の場合は最初が肝心で、穴あけ一つにしても雨水が入らないように処理しないと後から補修することができないようだ。さらには、穴あけに通すスリーブやカバー、ビスを防水加工したり、排水用のドレンホースも断熱仕様にしておかないと結露や雨水浸入により壁が腐食してしまうなんて可能性もある。
当然、普通のエアコン取り付け業者だとここまではしてくれないどころか、新築や3階建てへの穴あけや設置を断っている業者もあるようだ。というわけで、今回は新築専門のエアコン取り付け業者に依頼することにした。当然費用は通常の1.5倍程度かかるようだが、その分時間をかけて細部に至るまで丁寧に作業してくれるとのこと。さらに、次回の交換時を見据え、今回使用する配管やカバーはそのまま再使用できるようになっている。つまり、次回エアコンを交換する際は「室内機の脱着」、「室外機の脱着」のみの作業でよく、追加工事が必要ないとのことだ。
排水ドレン塩ビ管工事
室外機をベランダに設置される場合に、ベランダのシミやコケを防止。
冷房時は「室内機」から、暖房時は「室外機下部」より、それぞれお水が出る。それぞれに排水ドレンホースを取り付けますが、2本のドレンホースに塩ビ管を使用して1本にまとめて、排水口まで誘導。
断熱ドレン交換工事
排水ドレンホースは形状やピッチがメーカーによって異なる。これをメーカー機種問わずに再利用できる結露防止の断熱ドレンホースに交換。
発泡ウレタン気密・防雨処理
穴あけをしてスリーブを入れる前に内壁の空気層とスリーブ、防水シートを密着させることで「気密保持」、「雨水浸入防止」の効果がある。新築で最初にエアコンを設置する時の穴あけ時にしか出来ない処理。
各所雨水浸入防止コーキング
配管カバーを設置する際、ビスは壁中の防水シートを切りながら構造合板に達して固定される。ビスと防水シートの隙間を出来る限りコーキングで密着させる作業。ビス穴まで処理。雨水浸入による構造合板の腐食を防止。
これらの工事は普通のエアコン取り付け業者だとオプションにも含まれていない。そこまでこだわるのか?と言われるとそこまでだが、せっかく新築の家に住むのだから多少費用が増えても後で後悔したくないと思うようになった。今回お願いする予定の業者は出張費が1万円程度掛かる。さらに、脚立などを使って作業する3階の高所作業費は相場の約3倍の3万円、機材昇降料(エアコンや室外機を2階・3階に運ぶ作業料)が1万円程度かかる。最初は高すぎると思ったが、作業内容や作業時間を考えると妥当かもしれないと感じてきた。
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